1992-12-08 第125回国会 衆議院 科学技術委員会 第1号
○谷川国務大臣 「もんじゅ」、これはちゃがまったわけではございません。当初は来年三月臨界を目標にしておりましたが、初装荷の燃料の製造が手間取りまして、燃料製造の見込みが予定より約四カ月おくれることが明らかになりましたために、輸送の実施計画を考慮しながら今後のスケジュールを見直しまして、来年十月に臨界ということに変更した次第でございます。私も、実はせんだって参りましたが、もうモーターの方なんか試運転
○谷川国務大臣 「もんじゅ」、これはちゃがまったわけではございません。当初は来年三月臨界を目標にしておりましたが、初装荷の燃料の製造が手間取りまして、燃料製造の見込みが予定より約四カ月おくれることが明らかになりましたために、輸送の実施計画を考慮しながら今後のスケジュールを見直しまして、来年十月に臨界ということに変更した次第でございます。私も、実はせんだって参りましたが、もうモーターの方なんか試運転
○谷川国務大臣 申し上げるまでもございませんが、高速増殖炉は発電しながら消費した以上の核燃料を生成していくという画期的な原子炉でございまして、軽水炉で利用する場合に比べましてウラン資源を数十倍も効率よく利用することができる、核燃料の資源問題を基本的に解決し得るものであると考えられますことから、先ほども申し上げましたように我が国におきましては将来の原子力発電の主流にすべきものであると考えまして、その開発
○谷川国務大臣 お答えいたします。 ただいま先生からお話がありましたように、我が国は原子力発電によりまして総電力需要量の三割までを賄っておる、こういう状況でございます。ところがウラン資源がございませんので、燃料のウランは全量が輸入でございます。一方、電力の需要は申し上げるまでもございませんが、経済の発展、したがって国民生活の向上に伴いまして年々増大していっておる。今ウランは、世界のウラン資源の二割
○谷川国務大臣 太陽電池等のお話は通産大臣からお答えすると思いますが、まずプルトニウムの利用の問題についてお話を申し上げます。確かに、お話のように、フランスは高速増殖炉実証炉のスーパーフェニックスの運転再開を総理大臣、六月二十九日ですか、お話のとおり延期する旨の声明を出されました。ところが、七月に入りまして担当のキュリアン大臣から私あてに手紙が参りました。それからまた、私自身も八月と十一月に二度同大臣
○谷川国務大臣 お答えいたします。 使用済みの燃料を再処理いたしまして回収されますプルトニウムを利用しますことは、これは、日本は御案内のとおりウランがございません、世界のウランの資源の二割までを日本が使用しておりますような状況でございますので、長期的視点からいたしまして、今のプルトニウムを燃料として使用する、これは原子力の平和利用を進めていく上におきましても、我が国の基本的な方針でございます。(発言
○国務大臣(谷川寛三君) 佐川会長には十何年か前に会ったような記憶があります。渡辺社長さんにも会ったかなと思っております。献金はありません。パーティーはもう何年も開いておりません。
○国務大臣(谷川寛三君) 先ほど総理の申されたとおりでありまして、我が国の国際的地位と責任にふさわしい貢献をしなければならない、こう考えております。
○谷川国務大臣 先ほど光武先生の御質問にもお答えいたしましたが、先生からも御指摘があったように、私はこの書簡がむしろ遅きに失したのじゃないかという気もしております。また、二、三の新聞の社説にも今度の輸送についての意見が出ておりましたが、そこでも同様の御意見が拝見されました。 今いろいろお話がありましたが、科学技術庁としましても、輸送の実情をもう一遍見直しますと、各国が日本の核燃料関係の物質の輸送についてもっと
○谷川国務大臣 今もお答えいたしましたが、今回の措置によりまして慎重に管理されるべき情報は、輸送日時それから経路、警備体制等、核物質防護上必要最小限のものでございます。核物質防護に名をかりまして、今お話がありましたように、いたずらに情報の管理をすることを避けていかなければならぬことは当然のことでございます。 このような観点からいたしまして、核物質防護上問題のない、安全性等を説明する情報は、原子力に
○谷川国務大臣 お答えいたします。 ただいま安全局長それから関係省庁からもお答えを申し上げましたが、核燃料物質の輸送につきましては、原子炉等規制法等の規定に基づきまして、科学技術庁を初め関係省庁が国際原子力機関、IAEAの安全基準に準拠した厳正な規制を実施してまいったところでありまして、現在まで安全に輸送してまいっております。 ただいま委員から強く御注意がありましたが、今後とも、国民の皆さんに御心配
○国務大臣(谷川寛三君) 私も、さっき局長から答弁しましたところによりましてもおわかりのように、政府の研究投資が必ずしも多くないと思っております。厳しい財政の中で大変努力をして、それからまた財政当局も科学技術につきましてはシーリングがある中でもいろいろひいきをしてやってくれておりますが、まだまだこれではいかぬ、こう思っております。去る一月二十四日に出ました科学技術会議の第十八号答申でも、政府の研究投資
○国務大臣(谷川寛三君) 科学技術振興の体系的、総合的な整備につきましては、御案内のとおり四十三年の五十八回国会に科学技術基本法案を出しました。残念ながら第六十回国会で審議未了、廃案になりました。経過を振り返ってみますと、基本法で枠にはめることと大学の自治とどう調整していくか、いろいろ問題がございまして最終的なコンセンサスが得られなかったわけでございます。 その後、この法案に盛られておりましたようなことは
○国務大臣(谷川寛三君) もうお説のとおりでございます。 私は就任しましてから、アメリカからもイギリスからもドイツ、フランス、それからソ連からも閣僚とかいろんな方がおいでになりまして会談をいたしました。特に最近は、今お話しの核兵器の廃棄に伴う問題とかいろいろな問題が、軍事にかかわる問題が出てきますが、常に私は今の基本方針を堅持いたしまして御説明しておりまして、とにかく平和目的での私たちは勉強をしてきておるんだからその
○国務大臣(谷川寛三君) なかなか難しい問題でございますが、科学技術庁の設置法第三条それから第四条を総合して検討した場合に、やっぱり科学技術庁の所掌には専ら防衛のための、軍事のための技術に関することは含まれていない、こう解釈していかなきゃならぬと思います。
○国務大臣(谷川寛三君) 研究交流促進法は、もう既に御案内でございますが、国と国以外の者の交流を促進いたしまして国の試験研究を効率的に推進する、こういうことを目的といたしまして昭和六十一年に制定されたものでございます。法制定後約六年が経過いたしました。 この間、我が国の科学技術を取り巻く諸情勢は大きく変わってまいりました。近年、科学技術面での我が国の国際貢献の必要性が高まるとともに、科学技術の一層
○国務大臣(谷川寛三君) 豊かな経済力と世界有数の科学技術力を有するに至りました我が国は、持てる経済力と科学技術力を活用いたしまして、あるいはそれらを一層強化しながら、今も先生からお説がありましたが、科学技術によって国際社会と人類全体のために貢献していかなければならぬ、まずこのように考えておるところでございます。 そのために、まず大学、国立試験研究機関等の研究環境を改善していかなきゃならぬ、それからその
○谷川国務大臣 今度のレニングラード原子力発電所の事故に際しましての措置等につきましては、原子力局長、それから谷次長からそれぞれ御報告いたしましたが、原子力発電所の安全性は一国だけの問題ではございませんで、世界の共通の課題と私は重視しておりまして、ちょうど先週日本で第二十五回の日本原子力産業会議年次大会がございまして、その機会に関係の閣僚等が見えましたので、この問題について議論をいたしました。 ドイツ
○谷川国務大臣 申し上げるまでもございませんが、安全の上にも安全、それから経済性につきましては、これは度外視するのじゃありませんで、向上を図っていかなければならない、こう考えておるところでございます。
○谷川国務大臣 お答えいたします。 御案内のとおり、SSCは物質の起源とか宇宙の起源を探る大変壮大な計画でございます。日本がこれに参加しますためには、何と申しましても、この計画が真の意味で国際的なプロジェクトでなければならぬと思います。そういう認識に立ちまして、今お話しのように、ひとつ日米で合同作業部会をつくりましていろいろ詰めていこうじゃないかということになっておりまして、第一回が、これまたお話
○国務大臣(谷川寛三君) プルトニウムの輸送につきましては、関係閣僚の協議によりまして巡視船をもってこれに充てることにしました。今のお話のように、きのう艤装が完了して政府に引き渡されました。巡視船で護送しますほかに、日米原子力協定の附属書に書かれました核物質の防護措置を厳重に施しまして、それから広範な通信体制も確立をしておりまして、私はこの護送で万全を期することができる、こう思っております。 今の
○国務大臣(谷川寛三君) 科学技術庁におきましては、エイズ研究の重要性にかんがみまして、我が国で初めてのエイズ患者が報告されました直後の昭和六十年度からエイズに関連した共通的、基盤的研究開発を推進しておるところでございます。 具体的には、もう先生御案内と思いますが、理化学研究所におきましてエイズのウイルスの感染等に関与する遺伝子等の研究、ヒトレトロウイルスの研究、これを実施しておるところでございます
○国務大臣(谷川寛三君) 知的所有権の取り扱いにつきましては、ただいま特許庁の方から説明がありました。 これまで我が国は欧米の科学技術の成果をベースにしながら積極的な研究、開発、利用を行いまして今日の経済力と豊かな国民生活を実現した、こう思っておりますが、今後は二十一世紀に向けまして基礎研究の推進に格段の力を注いでいくことが必要ではないか、このように考えております。 基礎研究の推進によりまして我
○国務大臣(谷川寛三君) せんだっての二月十一日の最後のHⅠロケットの打ち上げには、委員長を初め理事の皆様方、種子島へお越しいただきましてまことにありがとうございました。その節は残念でございましたが、今お話がありましたように、それで打ち上げましたふよう一号もどうやら完全な格好で動き出したようでございまして、おかげさまだとうれしく思っておるところでございます。詳しくは後でまた事務当局からお話しいたしますが
○国務大臣(谷川寛三君) 豊かな経済力と世界有数の科学技術力を有するに至りました我が国といたしましては、持てる経済力と科学技術力を活用いたしまして、あるいはそれらを一層強化しながら、科学技術によりまして国際社会と人類全体のために貢献していかなければならぬ、こう考えております。 このために、今お話がありましたが、まず大学、国立試験研究機関等の研究環境を改善いたしまして、その研究開発能力を強化するなどによりまして
○谷川国務大臣 全く同感でございます。豊かな経済力を持ち、それからまた高い科学技術力を持つようになりました日本といたしまして、先進国の一員として、科学技術をもちまして今お話しのように国際貢献をやっていく、これが一番大事な使命であると思っております。 いつも申しておりますように、まず日本としましては基礎研究を積極的にやっていく、そうして人類共通の知見を世界に利用していただくようにやっていかなければならぬわけでありますが
○谷川国務大臣 今お答えを申し上げました国際共同研究以外の国の委託研究につきましては、御指摘の点もよく検討いたしまして、それから関係省庁とも相談をいたしまして、中期的に検討してまいりたいと思っておりますので、御了承をいただきたいと思います。
○谷川国務大臣 私も、ただいま畚野さんの話を大変重要な事項として拝聴したところでございます。 実は、きょうは科学技術庁の所轄の五つの研究所の所長さんにお昼休みに来てもらいまして、いろいろ話を聞くことにしておりました。ちょうどこの委員会と重なりましたので困っておるところでございますが。 私どもは、申し上げるまでもございません、積極的に政府としまして基礎研究を進めておりますので、その中核であります国研
○谷川国務大臣 いつも申し上げておりますように、日本のエネルギー供給構造はまことに不安定でございますから、例えばエネルギーの八割が海外に依存している、しかもその大宗を占める原油は、湾岸危機の際にも危惧されましたようにまことに不確定、こういう構造を直しますために、どうしても供給安定性それから経済性、環境影響等から考えまして一番いいと言われております原子力の平和利用をやっていかなければいかぬ、そのためには
○谷川国務大臣 科学技術の振興につきましては、従来とも厳しい財政の中で一生懸命頑張っております。 今、いろいろ質疑がありましたように、十八号答申に従いまして、二十一世紀に向けてさらに基礎研究、それから科学技術をもってします国際貢献、これを一生懸命やっていかなければいかぬと思っておりますが、今お話がありましたように、何年で今の研究開発投資額を倍増するかということは、そのときどきの財政事情もありますからちょっと
○谷川国務大臣 今お話がありましたように、この法律が制定されましたのは昭和六十一年でございます。御案内のとおり、国と国以外のものとの交流を促進いたしまして、国の試験研究を効率的に推進することを目的とした法律でございます。制定後お話がありましたように約六年が経過いたしました。この間に我が国の科学技術を取り巻く諸情勢は大きく変化をいたしました。これまたもう御案内のとおりでございます。近年科学技術面での我
○国務大臣(谷川寛三君) 実は、昭和二十一年に高知県の西部を中心にしまして南海大地震というのが起こりました。その地震で私は二人のめいを失っておりまして、地震の恐ろしさは本当に身にしみております。お話しのように、ついこの間はトルコでも大きな地震がありました。 私どもは、予知は最大の防災、こういう認識を持ちまして、地震の観測、予知につきましては政府の関係研究機関それから国立大学等とも連絡を密にしまして
○国務大臣(谷川寛三君) 寺田寅彦先生は私ども高知県の尊敬する大先輩でございまして、先生の論文は私ども学生時代の愛読書の一つでございました。この論文も読みました。私は全く同じ考えを持っております。文明が進めば進むほど天災の暴威はひどくなる。それから、今お話がありましたように、天災は忘れたころにやってくる、めったに起こらぬからどうも関心が薄いようだということも書いておられます。それはそのとおりでございます
○国務大臣(谷川寛三君) お答えいたします。 SSCにつきましては、一月の日米首脳会談でも取り上げられまして論議されたわけでございますが、物質の起源とか宇宙の起源を探る大変壮大な計画でございます。ところが、全体の建設費が、あるいは八十億ドルと言われ、百十数億ドルと言われておりまして定かでございません。そういったことも、それからまた、年々の運転費自身が相当かかります。その点も詰めなければいけませんし
○国務大臣(谷川寛三君) 確かに、お話がありましたように、政府の投資が私も少ないと思います。全体の研究投資のうち、日本はシェアが一八%ぐらい。アメリカは四十数%、ドイツも三十数%でございます。まだまだ努力しなきゃならぬと思っております。厳しい財政事情の中で一財政当局と相談いたしまして科学技術振興のための予算につきましては随分勉強しておるところでございます。 今後二十一世紀に向けまして、科学技術によりまして
○国務大臣(谷川寛三君) お話がありましたように、科学技術は我が国の経済の発展や国民生活と社会の充実に役立つものであります一方、その成果が国際公共財といたしまして人類全体の利用に供される性格のものであると考えております。 近年、今お話がありましたように、地球環境問題とかエネルギー問題、それから難病問題等、一国家の枠にとらわれませず、世界各国が協力して科学技術活動を進めていくべき課題が増大をしております
○谷川国務大臣 地震の怖さにつきましては今さら申し上げるまでもございません。予知は最大の防災という認識のもとに取り組んでおるところでございます。 今お話がありましたように、首都圏は厚い地層で、地表が厚い堆積層で覆われている、それからまた人間活動によるノイズが多うございまして、なかなか悪条件が重なっておりますために、予知が困難であります。このために政府としましては、政府関係機関、国立大学、緊密な連携協力
○谷川国務大臣 今さら申し上げるまでもございませんが、原子力の開発利用を進めてまいりますにつきましては、安全第一を基本といたしまして、地元の住民の皆さんの理解と協力を得た上で行う、これが基本であると私ども考えております。 委員から、動燃事業団の行為につきましていろいろ地元の皆さんの不信を買うような行為があった、こういう御指摘がございました。私も、これは慎重さを欠いた、適当でなかったと考えておりまして
○谷川国務大臣 先ほどからいろいろ担当の局長からもお答えしておりますが、核兵器の解体から生じますプルトニウムの処理は、一義的にはやはり当該核兵器保有国の判断によっていろいろなされるものであると思っておりまして、今御質問がありましたが、我が国のプルトニウムリサイクルの計画とは明確に切り離された問題ではないかと考えております。したがいまして、核兵器の解体に伴ってプルトニウムが得られることがエネルギー資源
○谷川国務大臣 先ほど来いろいろ御答弁申し上げておりますが、この核燃料のリサイクルの確立は原子力の平和利用を進めていく上におきまして最も大切なことでございますから、私ども真剣に取り組んでいっておりますが、その場合にはもちろん地元の皆さんの御理解と御協力が絶対必要でございまして、人形峠の場合、岡山県、それから上斎原村、地元と協定を結んでおります。私も今までその協定に基づいてやっていると思っておりましたが